WordPressでは、プラグインの更新通知やユーザー情報の更新、コメントがあった際の通知など、いろいろなシーンでメールが管理者宛に送信されます。
また、同じ方式を使って、会員制プラグインでの各種通知を行ったり、メールマガジンなどを発行することもできます。
しかし、WordPressには送信したメールのログ(送信記録)が残らないので、メールが届かない場合に送信側の問題なのか、受信側の問題なのかを特定するのが面倒なことがあります。
「WP Mail Logging」は、WordPressサイトから送信されたメールの記録と、送信が完了したか(エラーなどで送信されていなかったかどうか)を管理画面上から簡単に見ることができる便利なプラグインです。
プラグインのバージョン情報・動作確認の環境など
このページでは、WordPress公式より入手可能であり、私的に有用と思うプラグインを紹介しています。
プラグインの最新情報
プラグイン公式ページに記載されている情報です。
プラグイン名 | WP Mail Logging |
プラグインの作者 | Syed Balkhi |
プラグイン作者サイト | https://wordpress.org/plugins/wp-mail-logging/ |
最新バージョン | (2024年12月30日に最終更新) |
必須環境 | 最低WordPressバージョン:5.0 / 最低PHPバージョン:7.1 |
言語 | 日本語で使用できます ★私はこのプラグインの日本語翻訳に参加しています |
テストした環境など
このプラグインをテスト(試用)した時のバージョンや、テスト環境の情報です。
プラグインのインストール方法・使用方法
プラグインのインストールと有効化については他と同様に以下のいずれかの手順で行えます。
- プラグインの新規追加からプラグイン名で検索してインストール&有効化する
- 上記リンク先の公式ページよりダウンロード後、プラグインの新規追加からアップロードしてインストール&有効化する
プラグインの設定や基本的な使用方法
このプラグインには設定画面がありますが、特にデフォルトから変更する必要はないでしょう。
強いて挙げるなら、「ログローテーション」の設定です。これは、一定数または一定量のログが溜まったら自動で古いものから削除してくれる機能です。あまりにもメール送信の多いサイトであれば必要かも知れませんが、通常は設定する必要はないかも知れません。
メールの送信ログは管理画面のメニューから「WP Mail Logging」を開いて一覧表示でき、以下の内容を確認することができます。
- メールの送信日時
- 受信者のメールアドレス
- エラーが出ていないかの確認
また、各メールログ右にあるアイコンをクリックすると、送信された内容の詳細を確認することもできます。
プラグイン使用上の注意点やカスタマイズ情報など
バージョン1.11.0 PHP8.1ではDeprecated警告が出るので注意
このプラグインをPHP8.1で稼働するサイトで使用すると、以下のような警告が表示されることがあります。
Deprecated: Constant FILTER_SANITIZE_STRING is deprecated in /サイトのディレクトリ/wp-content/plugins/wp-mail-logging/src/inc/Admin/SettingsTab.php on line 121
これは、該当ファイルで「定数 FILTER_SANITIZE_STRING は非推奨です」と警告しているもので、PHP8.1では非推奨になったというだけで、即座にエラーとなってプラグインが使えなくなるというものではありません。
これについては、公式のサポートフォーラムで提起されていて、プラグイン作者も認知しているようなので、次回以降の更新で解消されるかと思います。
逆に、この警告が管理画面や表示画面上に表示される状態となっているのは、閲覧者にサイトの場所などを公開してしまっているようなものですので、wp-config.phpでdebugをfalseにして表示させないようにする措置が必要でしょう
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