WordPress6.3から仕様が大きく変わったパターン機能。それまで「ブロックパターン」と「再利用ブロック」だったものが「パターン」というメニューに統合され、前者が「非同期パターン」、後者が「同期パターン」という名前で扱われるようになりました。
それまでは明確に「非同期パターン(旧ブロックパターン)」で登録するのか、「同期パターン(再利用ブロック)」で登録するのかが分かれていたので間違うことはありませんでしたが、統合されてからは「パターン」登録リンククリック後、同期することを前提としたスイッチが表示され、何も変更しなければ同期パターンとして登録されるようになりました。
何度か使っていくうちに「非同期」にしたい場合にはスイッチを切って登録する!ということに慣れてくるものの、それでも「あ゛..」と誤って同期登録してしまうことはあるのではないでしょうか?
そこで本ページでは、「同期」登録してしまったパターンを「非同期」に切り替える(またはその逆に切り替える)簡単な方法と、手動で切り替える際の注意点などを紹介しておきます。
「パターン」の「同期」「非同期」を手動で切り替える方法
パターンが「同期」なのか「非同期」なのかは、カスタムフィールドの値によって判別されています。
簡単に言うと、「wp_pattern_sync_status」というキーの値が「unsynced」になっていれば「非同期」パターン、逆にこのキーがなければ「同期」パターンという判断をしています。
変更したいパターンの編集画面を開き、カスタムフィールドの一覧を表示させると、下図のような画面が本文の下に表示されるので、以下のように切り替えを行います。
「同期」として登録したものを「非同期」に切り替えたい場合には、下図の赤背景で解説しているようにカスタムフィールドの値を追加します。
逆に「非同期」として登録したものを「同期」に切り替える場合には、下図の黒背景で解説しているようにこのフィールドを削除します(値を変更するのではない点に注意が必要です)

「カスタムフィールド」欄が編集画面にないときは
編集画面にこんな画面(カスタムフィールドの一覧)はないぞ!という方は、画面右上の三点リーダー(点が縦に3つ並んでいるリンク)をクリック→「設定」をクリックして、下図のように「パネル」タブから「カスタムフィールド」の項目を有効にすると表示されるようになります。

パターンを手動で切り替える際の注意点
ここまで読んで「何でもっと簡単に切り替えできるようになってないの?」と感じる方も多いと思いますが、これには理由があります。
それは、気軽に変更できることで「同期」「非同期」の整合性が取れなくなる可能性があるからです。
例えば、今まで「同期」にしていろいろな投稿へ挿入していたものが「非同期」に切り替わることで、それまで「同期」パターンの編集画面で変えた内容が即座に挿入されているすべての投稿へ反映されていたものがいきなり反映されなくなったり、その逆になったりということが発生したらどうでしょう?
自身一人で管理しているサイトなら、それでも自己責任でやったことだから..とできますが、複数人で運営しているサイトの場合にはいろいろな人が簡単に切り替えてしまい、混乱を招くこと必至ですよね?
そのため、管理画面上では切り替えできない(しにくい)ようにしておいて、通常の投稿や固定ページの編集画面に挿入されている「同期」パターンを「切り離す」機能のみが用意されているのです。
こうしておけば投稿や固定ページを作成する人自身が、そのコンテンツに対してだけ他と同じく一括で変更可能とするのか、そのコンテンツだけ別にするのかという選択ができ、「いつの間にか..」を防ぐことができますね。
前述の方法で「同期」「非同期」の切り替えはできますが、切り替えが本当に必要なのかを十分に考えた上で措置を講じるようにしましょう。
最後に、パターンの機能や使い方については以下のページで詳しく紹介していますので、よかったらついでにご覧ください。
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