JSON-LD形式の構造化データ出力機能の仕様や設定方法を紹介します。
本機能はバージョン5.8で大きく改修を行い、本ページの内容は最新バージョン用のものです。5.7以前をご利用の方は十分なSEO効果を得られない可能性が高いので、バージョンアップをお願いします。
構造化データ出力機能の仕様
本機能は設定画面の「サイトの最適化」→「構造化データの出力」を有効にすることにより、サイトの各ページでJSON-LD形式の構造化データを出力します。
専用プラグインのように細かな設定はできませんが、必要十分なデータのHTML出力を行います。
構造化データが自動出力されるページ
以下のページで自動的に構造化データが出力されます。
- フロントページ(ホームページ)
- ブログ一覧
- 個別の投稿
- 個別の固定ページ
- カスタム投稿タイプの個別ページ
- カテゴリーアーカイブ
- タグアーカイブ
- ユーザーごとの投稿一覧(作者アーカイブ)
- カスタムタクソノミーアーカイブ
- カスタム投稿タイプのアーカイブ
構造化データとして出力される内容
サイト運営者情報
本機能ではすべてのページの構造化データにサイト運営者情報を出力します。
以下が主な出力内容と出力される値です。
※WordPress基本の設定項目は青、本プラグインで追加される設定項目は赤で示しています
| プロパティ | 優先値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| name | サイトの運営者 | サイトタイトル |
| url | サイト運営者のURL | サイトアドレス (URL) |
| logo | サイトアイコン | |
| sameAs | 各ユーザー名の値 |
sameAsへは「X」「Facebook」「Instagram」の各アカウントページのURLを出力します
トップページ(ホームページ)
以下がトップページで出力される主な内容と値です。
※WordPress基本の設定項目は青、本プラグインで追加される設定項目は赤で示しています
| プロパティ | 優先値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| @type | WebSite | |
| name | サイトタイトル | |
| description | キャッチフレーズ | |
| logo | サイトアイコンのURL |
投稿・カスタム投稿タイプの個別ページ
以下が投稿・カスタム投稿タイプの個別ページで出力される主な内容と値です。
※WordPress基本の設定項目は青、本プラグインで追加される設定項目は赤で示しています
| プロパティ | 優先値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| @type | スキーマタイプ | Article |
| headline | SEOタイトル | タイトル |
| description | 説明文 | 抜粋の値(無ければ冒頭の文章) |
| datePublished | 公開日 | |
| dateModified | 最終更新日 | |
| author > @type | Person | |
| author > name | ブログ上の表示名 | |
| author > url | サイト | |
| author > jobTitle | 職業や役職 | |
| author > worksFor > name | サイトの運営者 | サイトタイトル |
| author > image > url | HAUP代替ユーザー画像の画像 | Gravatarの画像 |
| sameAs | 各ユーザー名の値 | |
| wordCount | 単語数(自動計算) | |
| articleSection | カテゴリー | |
| keywords | キーワード | タグ |
| image > url | アイキャッチ画像のURL |
Hima Art Utilityのその他の機能との連携
「便利機能」→「その他の便利機能」→「メディア画像をユーザー画像として使用する」をONにするとユーザープロフィールに追加される「HAUP代替ユーザー画像の画像」に設定された画像が作者画像(author > image > url)として使用されます(機能がOFFの場合はGravatarの画像、それもなければ作者画像のプロパティは出力されません)
「サイトの最適化」→「検索エンジンの最適化」→「メタタグを出力する」を有効にした場合に各編集ページへ追加される「SEOタイトル」「説明」「キーワード」の値が個別ページの情報として採用されます。
投稿タイプごとのスキーマタイプ設定
設定画面に基本となるスキーマタイプの選択項目を設けており、以下のような種類の選択ができます。
- Article・・・一般的な投稿コンテンツ(デフォルト)
- BlogPosting・・・日記や雑記など
- NewsArticle・・・速報や新着情報など
ここで選択したスキーマタイプは投稿の他、公開されている(訪問者が表示できる)投稿タイプすべてに適用されます。
以下のコードを有効化しているテーマのfunctions.phpへ追加して必要な部分を書き換えることで、投稿タイプごとに別々のスキーマタイプを出力できます。
function set_bulk_posttype_schema_type($schema_type) {
$post_type_map = [
//記述例
//'投稿タイプスラグ' => 'NewsArticle',//ニュースの場合
//'投稿タイプスラグ' => 'BlogPosting',//日記・雑記などの場合
//以下に投稿タイプスラグとスキーマタイプの組み合わせを追加
];
$current_post_type = get_post_type();
if (array_key_exists($current_post_type, $post_type_map)) {
return $post_type_map[$current_post_type];
}
return $schema_type;
}
add_filter('haup_change_post_schema_type_filter', 'set_bulk_posttype_schema_type');
固定ページの個別ページ
以下が固定ページの個別ページで出力される主な内容と値です。
| プロパティ | 優先値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| @type | スキーマタイプ | WebPage |
| headline | SEOタイトル | タイトル |
| description | 説明文 | 抜粋の値(無ければ冒頭の文章) |
| author > @type | Person | |
| author > name | ブログ上の表示名 | |
| author > url | サイト | |
| author > jobTitle | 職業や役職 | Gravatarの画像 |
| author > worksFor > name | サイトの運営者 | サイトタイトル |
| author > image > url | HAUP代替ユーザー画像の画像 | |
| sameAs | 各ユーザー名の値 | |
| wordCount | 単語数(自動計算) | |
| image > url | アイキャッチ画像のURL |
Hima Art Utilityのその他の機能との連携
「便利機能」→「その他の便利機能」→「メディア画像をユーザー画像として使用する」をONにするとユーザープロフィールに追加される「HAUP代替ユーザー画像の画像」に設定された画像が作者画像(author > image > url)として使用されます(機能がOFFの場合はGravatarの画像、それもなければ作者画像のプロパティは出力されません)
「サイトの最適化」→「検索エンジンの最適化」→「メタタグを出力する」を有効にした場合に各編集ページへ追加される「SEOタイトル」「説明」「キーワード」の値が個別ページの情報として採用されます。
ページごとのスキーマタイプ選択
固定ページの編集画面欄外に「構造化データのスキーマタイプ」という項目が追加され、以下のようなタイプを選択できます。
- WebPage・・・一般的な固定ページ向けのスキーマタイプ(デフォルト)
- FaqPage・・・よくある質問コンテンツなどを主体とするページ向けのスキーマタイプ
- AboutPage・・・会社概要やサイト概要を主体とするページ向けのスキーマタイプ
- ContactPage・・・コンタクトフォーム(問い合わせフォーム)を主体とするページ向けのスキーマタイプ
適切なスキーマタイプを選択することで、検索エンジンにより正確なページの種類を知らせることができます
FaqPageスキーマはページの内容を伝えるためのもので、いわゆるFAQコンテンツと呼ばれる個々の質問と回答の関係を一覧出力するものではありません
アーカイブページ
以下がアーカイブページで出力される主な内容と値です。
| プロパティ | 優先値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| @type | CollectionPage | |
| name | 名前 | |
| description | 説明 |
ユーザーごとの投稿一覧のdescription値は、プロフィールの「プロフィール情報」の入力値が出力されます
設定方法
機能の有効化/無効化は設定画面の「サイトの最適化」→「検索エンジンの最適化」→「構造化データの出力」で切り替えます。
同一のパネルに「Xのユーザー名」「Facebookのユーザー名」「Instagramのユーザー名」「サイトの運営者名」「サイト運営者のURL」という項目があり、入力するとその値が運営者情報に採用されます。
本機能を有効化すると、ユーザープロフィール画面に以下の入力窓が追加され、作者情報として出力されます。
- 職業や役職
- XのID
- Facebook ID
- InstagramのID
Hima Art Utilityプラグインのその他のマニュアル
本サイトで配布しているHima Art Utilityプラグインには他にもいろいろな機能があります。
以下本機能に興味を持った方におすすめする機能に関するマニュアルです。
興味のある方はトップページのプラグインに関する概要などと併せてぜひご覧ください。











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