WordPressの公式サイト上で配布するテーマは「プラグインで実装すべき領域を侵害しないこと」が大原則(詳しくはプラグインテリトリー機能の例参照)。

2020年11月現在「プラグインテリトリー機能の例」に掲載されているのは

  1. 分析または追跡サポート
  2. SEOオプション
  3. 問い合わせフォーム
  4. デザインに関連しないメタボックス
  5. リソースキャッシュ
  6. ダッシュボードウィジェット
  7. カスタム投稿タイプとショートコード
  8. ソーシャルメディア「いいね」、「フォロー」、「共有ボタン」
  9. カスタムコアエディター(グーテンベルク)ブロック
  10. デフォルトのロゴ
  11. セッションの改ざん

の11項目。テーマを作ったことがある私からすれば「厳しいなぁ」というのが印象で、これに準拠するよりもテーマ単体での利便性を優先したものの多くは公式サイト外で配布されていると考えてよいかと思います(準拠していれば公式ページで配布した方が利用者数は単純に増えるばすなので)。

逆にこれに準拠していれば、これらの機能を持つプラグインと機能が被ったり、不都合が起きたりする可能性が少なくなるので、必要な機能は後から追加すればいいという方は公式ページで配布されているテーマを利用した方が無難であるとも言えます。

冒頭でも紹介した通り【OnePress】においてもリストにあるような機能は実装されていませんから、自身で探して追加することになります。

そこでこのページでは「どんな機能のどんなプラグインを追加すればいいの?」という方のために、【OnePress】テーマへ追加しておくと便利なものをいくつか紹介していきます。もちろんこのデモサイトでもすべて使用しているプラグインです(使用していないものについては理由を書いています)。

※随時更新していきますので、時折見ていただくことをおすすめします。

※Wordpressには「Jetpack」という半ば公式?的なプラグインがあり、使われている方も多いと思いますが、wordpress.comというサイトへ登録をしないと利用できないことから、個人的には外部からサイト内が見えるようにしてしまう(接続を許可する)のはどうかと思いますので、このページではこのプラグインを使用していない状態でおすすめのものを紹介していきます。

SEO SIMPLE PACK

この機能を持つWordPressのプラグインで知らない人はいないだろうという位有名なものに「All In One SEO Pack」というのがあります。しかしながら、最近のメジャーアップデートによって仕様が大きく変わり、戸惑っている方も多いのではないでしょうか?

SEO SIMPLE PACKはプラグイン名の通り、

  1. Googleなどの検索エンジンに対してページの情報を正しく伝える
  2. Google Analyticsとの連携をして、アクセス解析を可能にする
  3. 各種ウェブマスターツールのサイト所有者コードを設定して、サイトの解析を可能にする
  4. SNSでの埋め込みに使用するOpen Graphタグの出力

といった、いわゆるSEO対策(検索エンジン最適化)に必要な部分を一手に担ってくれるプラグインです。

「All In One SEO Pack」の代替プラグインを探している方にはおすすめです。※こちらの紹介ページで、「All In One SEO Pack」で設定した情報を継承する方法も掲載しています

【OnePress】にはこの設定をする機能がありませんので、必須のプラグインでしょう。

EWWW Image Optimizer

こちらも有名なプラグインで、メディアにアップロードした画像などに対し、最適化(圧縮)を自動で行ってくれます。次世代画像フォーマットでjpeg形式よりもよりサイズを小さくできるwebP形式への変換、可能な場合は優先してwebP形式の画像を表示させるなどといった機能も備えているので、一度設定すれば、意識なくページサイズの縮小化をすることができます。

WordPressのページ表示速度を上げるための施策として、高速化用、別の場所にページを保存する(キャッシュする)プラグインの導入をされる方が多いですが、そもそもページを読み込むためのファイルを小さくすれば自然に速度は改善されるので、そうしたものを導入する前に、一番ページサイズに影響のある画像の最適化を行うことをおすすめしますので、まずはこれを使ってみるといいかと思います。

Optimize Database after Deleting Revisions

WordPressは、サーバーの中にあるデータの格納場所(データベース)に保存されている情報を引っ張り出してページを表示させる仕組みになっています。

データベースはサイトの何かを変更する、追加するなどに従って情報がどんどん追加されていくものの、自動で削除やデータの並び替えなどをしてしまうことで不具合や不都合が起きるのを避けるため、削除すべき、整理すべきデータなのにそのまま残っていることが多いです。

このプラグインは、データベース内のデータを検証し、サイトの動作に影響がない範囲で不要なデータを掃除してくれます。設定してしまえば自動で掃除してくれるので大変便利です。

このプラグインについては「データベースにあるデータを定期的に掃除して最適化するプラグイン「Optimize Database after Deleting Revisions」」でも紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください(リンク先は私が管理するサイトです)

wp_head() cleaner

WordPress標準で出力される情報の中には、不要なものや、情報を元に不正行為を誘発してしまうものなど結構危険?な事柄が出力されています。

このプラグインはそれらを出力しないようにするためのものです。

※後述の子テーマで機能実装しており、当サイトは子テーマを使用してますので、このプラグインは現在使用していません。

※当サイトで配布している子テーマを有効にしている場合には、子テーマにこのプラグインと同等の機能を備えていますので、使う必要はありません(詳しくは子テーマと翻訳ファイルのダウンロードをご覧ください)。

Throws SPAM Away

日本語の全くないコメントが投稿されると、相手にはエラーになったことを伝えることなく捨ててしまうという、日本語コメントスパム対策としては画期的なプラグインです。

何らやわからない英語のコメントが来て困っている方には重宝すると思います。

基本的にインストールして有効化すれば何もせずにスパム対策してくれます。

Advanced Ads

ページ中のいろいろな要素の前後へ、広告や何かのコンテンツを自動で挿入してくれるプラグイン。

挿入する箇所のパターンがたくさんあり、Google Adsenseなどの広告はもちろん、定型コンテンツを挿入するのにも大変重宝します。

Recent Posts Widget With Thumbnails

WordPress標準の「最近の投稿」ウィジェットではアイキャッチ画像が表示できませんので、このプラグインを使ってサイドバーの「最近公開」の一覧を表示させています。

Same Category Posts

同じカテゴリーに属する投稿の一覧をサイドバーウィジェットで表示させるプラグインです。

このサイトでもサイドバーの「関連情報」の表示に使用しています。

Accordion Blocks

ブロックエディタ(Gutenberg)で簡単にアコーディオン(クリックすると内容を表示する)コンテンツが作成できるプラグインです。

実際にサイト内の「テーマ全体の設定&トップページ各セクションの設定」ページで使用しています。

HA Force Translate Files

自身で作成したり、どこかから入手した翻訳ファイルを最優先に適用させるためのプラグインです。WordPress標準の翻訳ファイルの保存場所ではなく、独自フォルダで管理するため、WordPress本体・プラグイン・テーマの更新によって今までの翻訳が上書きされてしまったりすることもなくなります。
※本プラグインは私「ひまあーと」が自身のサイトで使用するために作った野良(公式サイトで配布されていない)プラグインです。

Lazy Load for Videos

YoutubeとVimeoの埋め込み動画で、ページ表示速度が低下するのを防止します。