WordPressは管理画面に、本体、テーマ、翻訳、プラグインの更新に関する通知(何件ありますよという数字)が出てくるので、それを参考に更新していけば、常に最新状態が保てるようになっています。
何がどう変わったのか?が簡単に見えるのが本体とプラグイン。これについては基本的にワンクリックで何がどう変わったのかが表示できるので、更新に備えることがある程度できる。
一方、テーマに関しては、一見すると最新バージョン(というかテーマそのもの)がどういうものなのかというページが表示されるだけ、翻訳に関しては、ほぼ何も情報がなく、半ば盲(めくら)で更新するしかないから、自分でカスタマイズした翻訳やどこかから入手した翻訳が無下に上書きされて知らない間に変更されてしまってるなんてことも少なくない。
話が脱線しますが、翻訳に関しては、
- WordPress標準で上書きされない場所へ翻訳ファイルを保存しておく
- 上記の場所へ保存した翻訳ファイルを最後に読み込んで適用する
ようにすることで、半ば勝手にWordPress側で翻訳が更新されても影響がないようにできる(この機能を持ったプラグインを独自に作成し、「翻訳ファイルを更新で上書きされない場所へ保存し、優先読み込みさせるプラグイン「HA Force Translate Files」」で配布しています。興味のある方はどうぞ)。
これで残す問題となるのがテーマの更新内容。これについてはプラグインのページのように更新履歴が時系列で公開する義務がないようで、
- テーマページの説明文に記述されているもの(これは稀)
- テーマページの説明文内に、テーマ作者独自のサイトへのリンクがあり、そこで公開されているもの
- テーマページの説明文内に、プログラムの差分履歴が分かるGithubへのリンクが張られているもの
- 何も記載やリンクのないもの
という形が一般的。最後のようなテーマは論外として、その他の場合はいろいろと探っていくしかない状態です。
WordPressのテーマは最終的にどんな表現をするのか?訪問者へどんなサイトとして表示するのか?を決める大切な部品なのに、何でプラグインのような更新履歴がないんだろう??というのが私にとっては甚だ疑問。
ただ、【OnePress】をはじめ、WordPress公式サイト(wordpress.org)で配布されているテーマにはテーマページにRSSフィードリンクがあり、それを開けば履歴が分かるようになっているものが多いをご存じでしょうか??
表示されているのはテーマページ最下部にある下図の部分

とても分かりにくい位置にありますが、これをクリックすると履歴が分かるようになっています。
【OnePress】の履歴は以下のようになっています。
ただ、これを開いても、前バージョンとのプログラム上の差分が表示されるだけで、何がどう変わったのかを判断するのはテーマやプログラムの知識が必要となるものの、少なくともどのファイルに変更が加わったのかは理解できるので、まずはこれを参考にすることです。
加えて【OnePress】では同じページの中に「changelog.md」というのがあり(下図)、それを開くと具体的なことが書かれているのでありがたい。

もしもテーマの更新があるよ!と通知が出たら、まずはこんな手順で確認してから更新するようにすれば、大きな問題が起こることはないと思う。