【王になった男】は歴史ドラマ(ノンフィクション系)とも時代劇(フィクション系)とも違う、ちょっと変わった形のドラマで、ホジュン・華城(ファジョン)などと同じ、15代国王「光海君(カンヘグン)」の時代が描かれています。
この国王は、10代国王「燕山君(ヨンサングン)」と並んで、暴君だった?いい王だった?と所説あるのが特徴で、ドラマによっていい王として描かれているものもあれば、そうでないものもあります。
今回紹介する【王になった男】は、これを逆手に取り?暴君の王が、そっくりさんの優しい王と入れ替わったという突拍子もない展開をしていくところが最大の特徴です。
これ以上のことは、完全にネタバレ&あらすじになってしまうため、あとはドラマを実際に観てお楽しみください。
※ネタバレでもあらすじを知りたいという方はページ後半をご覧ください
【王になった男】のおすすめポイント
短編ドラマならではのスピード感がすごい
【王になった男】は、歴史系ドラマでは珍しく、24話と短かく、スピード感抜群にドラマが展開していきます。
韓国の歴史系ドラマにありがちな、人の名前を呼び合うだけで何分間、後半になるとどんどん差し込まれる回想シーン、ドラマの本筋とは全く関係ないシーンが差し込まれるなど、ダラダラ感に馴染めないという方にもおすすめです。
俳優(キャスト)同士の呼応や間合いがすごい
このドラマの主人公は「国王」と「道化」の1人2役をこなす【ヨ・ジング(여진구)】さんです。
しかし、主人公以外にも、たくさんの俳優さんたちが、まさにはまり役、いや、このドラマに合わせて役作りをされているというのが真に伝わってきます。
他の歴史ドラマにも多数出演されているチョ内官役の【チャン・グァン】さんは全く色の違う感じですし、【大王世宗】で主役を務めた都承旨ハクサン役の【キム・サンギョン】さんは相変わらずの迫真の演技、そして、王妃役の【イ・セヨン】さんの途中でのシリアスなシーンの演技、そのほかたくさんの俳優さんたちが、まさに熱演をしているドラマです。
ちなみに、王妃役の【イ・セヨン】さん、【宮廷女官チャングムの誓い】で子役時代のチェ・グミョン(クミョン)を演じていたの知ってましたか?これを知った時、チャングムを何度も観た私は思わず「大きくなったなぁ..」なんて目を細めてしまいました(笑)。
ドラマ【王になった男】は映画のリバイバル版
実はこのドラマ【王になった男】は、主役の「光海君(カンヘグン)」をイ・ビョンホン】さんが、王妃はなんと【トンイ】の主役「トンイ」の【ハン・ヒョジュ】さんなどが演じた2012年公開の映画を連続ドラマ化したものです。
そして、映画版・ドラマ版とも、チョ内官役は【チャン・グァン】さんだったそうです(私は映画版を観ていないので聞きかじりの情報です)。
時折流れる挿入曲は?
このドラマの中で時折流れる挿入曲。何となく物悲しいような、儚いような..でもどこかで聞いたことがあるような..。
そう、原曲は、シューベルトの「セレナード」という曲です。
ドラマで流れるのはこの調べ
そして、原曲「セレナード」はこちら
聞き比べてみると確かに...ですね!
【王になった男】のドラマデータ
番組の基礎情報
| 韓国での放送 | 2019年1月7日〜2019年3月4日 |
| 制作(テレビ局) | tvN |
| 放送回数 | 24回 |
| 演出 | キム・ヒウォン |
| 脚本 | キム・ソンドク / シン・ハウン |
| 公式サイト |
主なキャスト
| 役名通称 | 名前 | 俳優 | ドラマ内の役割など |
|---|---|---|---|
| 光海君 | イ・ホン | ヨ・ジング | 15代国王 |
| ハソン | ヨ・ジング | 光海君にそっくりの道化師 | |
| ハクサン | イ・ギュ | キム・サンギョン | 都承旨 |
| チョ内官 | チャン・グァン | 王室付の内官 | |
| 王妃 | ユ・ソウン | イ・セヨン | |
| チャン武官 | チャン・ムヨン | ユン・ジョンソク | 王室付の武官 |
| シン・チス | シン・チス | クォン・ヘヒョ | 左議政、宣化堂の叔父 |
| 大妃 | チャン・ヨンナム | 先王の妃(イ・ホンとは血縁ではない) | |
| チュ・ホゴル | イ・ギュハン | 数学者 |
【王になった男】の概要(あらすじ)
ここからはネタバレ要素を多く含みますので、ドラマを実際に観て楽しみたい!という方はご遠慮ください
私の知識では、李氏朝鮮はいつの時代からか、王が何かを決めていくという感じではなく、調停の重鎮たちが実質的な決定権を握るというきらいが強くなっていたという感じがします。
そして、先王の時代に倭寇(日本からの侵略)が襲来したことや、先王の崩御時に跡取り(嫡子)として育っている後継者がいなかったことが、この時代を背景としたドラマが非常に多い理由でしょう。
そうして誕生した15代王【光海君】が、朝廷を牛耳っている【シン・チス】の策略によって、薬漬けにされ、悪い言い方をすれば操られていた..というのがドラマの大きな背景です。
そんな中、どんどん国民(民)のための国ではなく、一部の富裕層(両班)の都合のよい国に変わっていってしまうことを危惧した都承旨【イ・ギュ】が、たまたま妓楼に来ていた【光海君】にそっくりの道化、【ハソン】に出会います。
【イ・ギュ】は、本物の王を知り合いの寺に幽閉し、【ハソン】に王の代わりをさせます。
王が【ハソン】であることを知らない者たちが、急に優しくなった王に戸惑いながらも、気が触れてしまう前の王に戻ったのだと信じ、王様像が、本物の王から【ハソン】扮する王へと変わっていきます。
そんな中、本物の王がもう正常には戻れないと悟った【イ・ギュ】が本物の王を手にかけ、もう後戻りできない状況に..。
そこからさまざまな出来事が起き、ついに王が道化【ハソン】であることが明らかになってしまいます。
しかし、【ハソン】が王として行う政治は正しく、徐々に賛同する者が増えていき、ついに【イ・ギュ】も認める本物の王に!
でも最大の敵、【シン・チス】と大妃に知られたところから事態は悪化、クーデターが起こる。
このクーデターを制圧した先に待っていたのは...。
実はこのドラマ、最後にとんでもないことが起こるのですが、最終話のシーンは個人的に回想なのか現実なのか判然としません(どちらにも解釈できます)が、ひょっとすると狙ってそういう流れにしたのかも知れません。
