アクセス数が激減した!?となる前に、テーマ変更前後で確認しておくべきこと

アクセス数が激減した!?となる前に、テーマ変更前後で確認しておくべきこと

WordPressのテーマ変更後にフォーラムやSNSでの投稿あるある?となりつつある「〇〇テーマに変更したらアクセス数が激減した」という話。

ちょっと厳しい意見ですけど、結論から述べてしまうと、多くのテーマデベロッパーさんたちが言っている通り、テーマ変更でアクセス数が激減することは少ないです(というかほとんどありません)。

ではそうした症状がどうして出てしまうのか?出てしまった時にどう対処すればいいのか?などなど、私が思う、感じる限りで紹介していこうと思います。

1.テーマはまずテストサイトで試すこと

言い方悪いですが、有料テーマの多くは、SEOだの高速表示だのをウリにしているものが多く、かつ、特定のドメインでの使用に制限しているものが多くあります。

でもはっきり言って、SEO(検索エンジン最適化)はほとんどの要因がそのサイト、その記事次第。高速表示もサーバー環境や同時アクセス数、併用しているプラグインや記事の内容といった、テーマで何とかなる要素は少ないんです。

だから、逆にそれらをウリにしているテーマはちょっと怪しいかな...と思われた方が無難かも知れません(あくまでも個人の見解です)。

逆に、SEOに必要な情報の出力をテーマ側で対応している、とか、高速表示のためにこんなことしてます..といった、使う側のサポートをする情報を多く発信しているものや、作者自身がそのテーマに欠けているもの(できないこと)を包み隠さず開示しているテーマは信頼できるのかも知れません。

そして、入手したテーマをいきなり今公開しているサイトへ導入することは、冒頭に書いたようにいきなりアクセスダウンを招く可能性があったり、何等かの不具合で動作しなくなったり、使っているプラグインとの相性が悪くて不具合が出たり..その他いろいろな理由から、全くおすすめしません。

複数のサイトを持っているなら、どーでもいい(語弊あり)サイトへの導入をしてみる、テストサイトを作って導入してみるといいでしょう。

ドメイン制限をしているテーマでも、インストール数に制限がなければ、ドメイン配下にあるサブディレクトリサイトへでのインストールや有効化は問題ないと思います(詳しくはテーマの規約を見たり作者に直接問い合わせをするなどして確認しましょう)

2.予備情報として出力されているメタタグの変化を確認しましょう

テーマの中にはHTMLソースのヘッダー部分にメタタグを追加するような機能を持つものがあります(本サイトで配布している【HABONE】テーマもこの機能を備えています)。

メタタグというのはHTMLのheadタグの間に出力され代表的なものとしては

  • title・・・タイトルはこれですよ!と知らせるタグ
  • meta description・・・ページの概要はこれですよ!と知らせるタグ
  • meta keywords・・・ページはこの語句に関することを書いてますよ!と知らせるタグ

があります。検索エンジンによってはmeta keywordsタグの内容は原則無視するところもありますし、この内容が検索エンジンの結果として必ず表示されるものでもありませんし、また、これでそのページのことをすべて判断して検索順位を決めているわけでもありません。

ただ、「こんなページですよ!」と知らせることはマイナスでは全くありませんから、これらの設定はしておいた方がいいでしょう。

前述したようにテーマの中にはこの機能を同梱しているものもありますし、別のプラグインなどを使って追加してというものもあります。

また、出力の順序についてもテーマでまちまちですから、テーマの入れ替え前後でどう違うのかをソースを見て確認しておく必要があります(ソースの見方についてはここでは詳しく説明しません)。

ちなみに【HABONE】テーマでは、テーマカスタマイザー上で、メタタグ出力機能を使うかどうかの設定をするようになっており、使用すると選択した場合のみ、これらのタグの出力をするようにしています。

また、使用する場合は、以下のように出力されるようにしています

  1. それぞれの投稿・固定ページにあるメタタグ出力機能(SEO対策という入力窓にしています)にある情報を出力する
  2. 1の入力がなければ、titleタグは投稿タイトルを出力
  3. 1の入力がなければ、meta descriptionは「抜粋」に入力されたものを出力、「抜粋」にも入力がなければ本文冒頭から110文字程度の文字数を出力
  4. 1の入力がなければ、meta keywordsはカテゴリーの情報を出力

テストサイトへ新旧のテーマをインストールし、それぞれのテーマによって情報の内容が変わるのかをチェックして、差異がないかを確認しましょう。

また、これらの設定は、投稿のデータと共に格納される「カスタムフィールド」に保存されることが多く、カスタムフィールドには特定の名前(カスタムフィールド名)を指定する必要があり、カスタムフィールド名はテーマによって違うことが多いです。

従って、以前のテーマで設定して出力されていた情報が新規のテーマでは利用できないことがありますから、テーマを変更したらそれらの情報は入力をし直す、またはカスタムフィールド名を変更するプラグインなどを使って一括変更する必要があります。

先に予備情報と書きましたが、検索エンジンが「どんなページなのかな~~?」と判断する材料であることには違いありませんから、これらの情報に差異がある(前後のテーマで違うものが出力される)場合には、検索結果に影響が出る可能性があるので注意が必要です。

今までメタタグの出力をプラグインで行っていたサイトでは、テーマの機能によって重複出力になっていないかの確認も同時にしておきましょう

3.テーマに問題がないかを調べる

これもテストサイトでないとできないことです。WordPressのサイトで最終的にウェブページとして認識されるHTMLソースに影響を与えるのは「WordPress本体」「テーマ」「プラグイン」「貼り付けた広告や外部コンテンツ」のいずれかです。

WordPress本体については、同じバージョンを使っているサイトでしたら差異はありませんから、その状況で違いが現れるとすれば「テーマ」か「プラグイン」「貼り付けた広告や外部コンテンツ」かのいずれかになります。

従って、テーマを変更する差異には、テーマそのものの影響なのかを判断するため、プラグインを一旦停止し、貼り付けた広告や外部コンテンツを削除して検証する必要があります。

プラグインを一旦停止したら、ブラウザのデベロッパーツールや、Google PageSpeed Insightsなどで、エラーが出ていないか?前後のテーマで比較して速度はどうか?などを調べるようにしましょう。

最近のGoogle検索順位の決定には、CWV(Core Web Vitals)の状況が反映されるようになっていますから、特にLCP、FID、CLSが問題ではない値になっているかを確認しておきましょう。

また、ユーザーから訪問しやすいページかどうかという判断基準にページの表示速度がありますので、違いがないかを確認しておきましょう。

CWVや表示速度に問題がある、または以前のテーマと比べて劣るようでしたら、そのテーマの使用は避けた方がいいという結論になります

4.結果はすぐに表れない

ここまで紹介した3つの確認をして、問題ないことが明確なのであれば、冒頭でも書いた通りテーマが原因でアクセス数が激減することはないと考えて間違いありません。

検索エンジンが検索順位を決めるのは、その検索エンジンがそのページをクロール(読み込みと分析)した後です。一日に何億(言い過ぎかな..)のページのクロールをしていますから、即座に全ページを再クロールされることはなくじわじわとクロールされ、順位に変動が起きます。

従って、今までそのサイトでアクセス数の大半を占めていたページがたまたま再クロールされ、何等かの原因で検索順位が大きく下がるというレアなケース以外では、テーマを変更して数日後にいきなりアクセス数が激減するというのはほとんどありません。

上記3つの確認をし、問題がないことが明確ならば、ゆっくりゆっくりアクセス数は変化していくはずです。

そうでなければ、問題はテーマそのもの..ではなくなぜそのテーマを使おうと思ったのか、今のテーマのままではだめだったのか?であり、テーマが原因だとすれば、下落後に元のテーマに戻せばゆっくりと元通りになるはずです。

逆に元に戻っていかないとすれば...過去にクロールされて、いい感じに順位付けされたままになっていたページに対して、テーマを変更することで再クロールされ、再度付けられた順位が下がる判断をされたということではないでしょうか?


以上、テーマを変更する際のチェックポイントでした。

今回はちょっと強気に「テーマによる影響はない」と断言しましたが、実のところは検索エンジンのアルゴリズムのみぞ知るところですので、悪影響が出ないようにこれだけはチェックしておいた方がいいよ!と捉えていただけたら幸いです。

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作者:

WordPress用テーマ「HABONE」の開発、プラグインやテーマの翻訳、WordPressの使い方やカスタマイズ方法などの情報を配信しています。

年齢:50代 趣味/園芸・ペット・卓球